英語の読み方は変態的に不規則だと思う

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ソフトウェア開発でひっじょーによく出てくる "warning" (警告) という単語がある。これを日本人はかなりの率で「わーにんぐ」と読むのだが、実際の英語での発音は「うぉーにんぐ」に近い。
ところが、なぜ「うぉーにんぐ」と読むのが本来かと聞かれると、答えに窮する。例えば、"farm" (農場) は「ふぁrむ」と読む。"arm", "large" も同様に "ar" の発音は「あr」である。(rの巻き舌音は日本語にないのでrのまま書いてます)
しかし、例外的に、'w', 'a', 'r' と続いた場合にのみ、"ar" は「おー」という発音になる。一番単純な例は "war" (戦争)「うぉー」。地球温暖化 "global warming" は「ぐろぅばる うぉーみんぐ」。ちなみに「○○アワード(賞)」の原語 "award" の読みは「あうぉーど」である。
ふと、『あれ、でも "warp" (歪める) は「わーぷ」じゃないか?』と思って調べてみると、やはり原語での発音は "wɔːp" 「うぉーぷ」 であった。

でもって、逆に "wor" は「わぁr」と読む。("worm"「わーむ」, "worth"「わース」, "world"「わーるど」)わかんねーって。

機構部品の一つに「ウォームギア」という歯車があって(参考 松下製作所:ウォームギア・ウォームホイール)、長い円筒形のボディにネジが切ってあり、これが円筒の軸を中心に回転することで非常に大きな減速比を得ることが出来るのだが、これも原語では "worm gear"。芋虫("worm" 「わーむ」)のような形状をしているからであって、ギアが暖かい("warm" 「うぉーむ」)わけではありません。